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野火のmiharuのレビュー・感想・評価

野火(2014年製作の映画)
4.5
濃霧の中佇む一人の日本兵の画像を見て気になったのがきっかけで観に行きました

ずっと嫌な寒気と震えが止まらなかった
こんな映画は初めて観た
映像や演技や音響
すべてがリアルでやけに生々しく
何度か目を覆ってしまうようなシーンも度々

生きることが食べることがすべてだ
楽しみも人権も奪われた戦場での人間の姿とは
____
公開時観に行ったのにずっと投稿できず、下書きのままだった。

大学生の頃、初めて一人で観に行った映画でした。初めての自由席で周りは高齢の方ばかりだった。
覚えてるのはずっと怖くて寒かったこと。暑いのに、震えが止まらない。冒頭から、恐ろしい所に来てしまった、という絶望感。あの暑さ、音、匂い全部が生々しい。この映画終わらないんじゃないか、と思ってしまうほど長く、出口のない地獄を彷徨っていたかのような感覚だった。こんな経験をしたのは初めてで、良くも悪くも忘れられない映画。多くの人に観て欲しい。
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