くじら

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのくじらのレビュー・感想・評価

3.5
あらすじ
 妻の死から表面的には分かりにくい心の傷を抱えた主人公デイヴィスが、たまたま壊れていた自販機に送った苦情の手紙で出会った女性とその息子、破壊衝動によって壊れながらも、妻との思い出、ビルの大規模破壊を見て徐々に再生する希望を見出す話?
感想
 分解、破壊衝動に結構な描写を割いていたのが印象的だった特に音楽に乗りながら街を自由に歩き回ったりするシーンもこだわりを感じた。何度も彼が通勤の時に通る道を映した上で、彼が街を踊りながら通る映像を見ると対比が効いてる。主人公が病院で目覚めるシーンの画面が黒く点滅?したりするシーンも良かった。
 ギレンホールは精神が不安定な役もこなすのが上手い。人を亡くした時は悲しく思えないこともあるし、上手く思い出せないことも、故人のことでどうにもできないことを知ってしまうこともある。(この作品では知らなかった妻の浮気と妊娠中絶とか)そこから立ち直るのに破壊という過程があったのかなとは思った。共感はできないが。
くじら

くじら