全体的に静かながらも飽きさせない展開で、個人的にはめちゃよかった。
今まで上手く何もかもをこなし続けてきた主人公が、
妻の死を悲しめなかった自分に疑問を抱き、自分探しを始める~という話。
段々と奇行を行うようになりながらも、
今まで見つめていなかった自分という存在や、自分が大切にしていたものの考え方を、一度壊して見つめ直す。
主人公に苛立ったり振り回される周囲の人の気持ちもわかり過ぎるんだけど、主人公が良くも悪くも自分に正直であり、自分という存在を捉えられていないのだというのが、笑えたり怖かったりします。
周囲に出てくる人の普通の価値観だって尊重されるべきだし、主人公の価値観だって否定されるべきじゃないんだろうけど、そこはどうしても食い違って軋轢が生まれるのは、しょうがないものなんだなぁと思います。
みんなでワイワイ観るような作品ではないですが、
一人で観るにはぜひオススメしたいです。