妻の死後、全てを破壊し続ける男を描くシリアスなヒューマン・ドラマ映画。
2022年205本目。2年7ヶ月ぶり2度目の鑑賞。
3.5→3.6
最近流行りの、あえて長くすることで文学的香りを出すことを狙った邦題とは裏腹に、現代は『Demolition(破壊)』です。このように破壊と再生をテーマにした映画は多分沢山あるんだろうけど、なかなか共感することは難しく、正直デイヴィスの気持ちを理解するまでには至らなかったです。ただ映画が終わる頃には喪失感の中に一条の希望の光が差しているような、不思議な感覚に囚われる作品でした。
破壊行動のちょっとした合間にふと見せるデイヴィスの孤独な眼差しが印象的ですね。ギレンホールさすがの演技力です。