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雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのjun2kmのレビュー・感想・評価

4.1
今、見終わった。夜中の0時34分。こんな時間に見る映画やなかった。見てるうちに、心に穴があいてもて、どうしても埋まらなくて、苦しくなって、誰かと一緒にいたくてしょうがない。なんで、そんな感情が突然湧いてくるんやろう。映画ってほんまに不思議です。
ジェイク・ギレンホールさん演じる主人公は突然、妻を亡くし、自分が何を思い、何を見て、何を感じているのかわからなくなっていく。いや、ずっと前からそうだった。心を取り戻すためなのか、心を無くすためなのか、そういう目的があるかどうかすらわからない。破壊、解体…。そして誰かと寄り添いたいし寄り添ってもらいたい。

「なんてこった、釘を踏み抜いちまった!めっちゃ痛いけど嬉しいぜ!俺、血も出るし、生きてるんだよ!防弾服の上から撃たれちまった!痛かったけど笑っちゃうくらい嬉しいぜ!生きてるってそういうことかもな。」

ラストシーン。雨の中を走り出す主人公。ようやく自分が生きていることを感じながら、喜びにあふれて走り出す。取り戻したんだ。だから、雨の日も君に会い、雨の日も君を想い出せる…。

今、深夜1時2分。レビューを書き終わり、この映画を教えてくれた友人に「ラストシーンで泣いてもた」と夜中なのに、すぐに伝えたくなった。そんな映画です。
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