すず

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのすずのレビュー・感想・評価

3.5
感情の欠けた男。妻を失っても何も感じなかった。無感情な男はとある言葉をもとに破壊的な行動に突き動かされる。「心の修理は車のようにバラバラにして組み立てる。」物理的破壊のなかで気づくこと。壊すごとに発見される感情の断片。彼女をないがしろにしていた。彼女の優しげな残像がいくつも蘇る。男を憎む以上に深く愛した女。彼を想うが故に失われた生命の重さ。破壊の末に彼が見出す創造。感動よりも感傷の愛の物語。再生へ向かって新たに走り出す。「追伸 ファッキン楽しんで」
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