食をenjoyしたい人向けの
小洒落たドキュメンタリー映画。
浅野忠信が個室で茶会して
日本の文化に触れ合ったり
歌手のUAが山奥でほぼ自給自足の生活をしていて、自家野菜と近所の採れたて卵を交換したり
その他、一般の主婦や料理教室の先生などを通して
「食」から色んな面を観る作品。
監督がフードコーディネーター
さんで、その為か映し出される
食材の写し方から料理、キッチン
ダイニング、登場人物まで
全てに彼女のセンスが行き届き
洗練されている。
逆にいうと、食と一番密接な
「生活感」が薄く、現実感がない映画だった。
「生きる為の最低限の食」と
「楽しむ為の高みを目指す食」の
2種類があると誰かが言っていた。
この映画は後者好きな人向けだ。
食の娯楽映画としては楽しめるが
ドキュメンタリー映画として観るとイマイチ。
コーディネートされてない
生の食事風景も取材出来ていれば
説得力のある映画になると思った、惜しい映画でした。