個性的なファッションで素直に感情を出すお喋り好きなルイーザを、みんな好きになりそう。
一方、昔はイケイケだったが事故で首から下が動かなくなった名家のウィルは他人と距離を置いてとっつきにくい。
そんなウィルは、彼を介護する職に就いたルイーザに心を開いていく。
テロップや説明セリフもなく季節が足早に変わるが、整った庭園や雄大な城など品格漂う映像でゆったりした気分になり、自然に惹かれあっていくように見えるのが巧みだった。
そして、直接的ではない言葉1つで好意が分かりすごく心の内を想像できた。
2人は限られた時間の中で
理解し合い互いに感化され心を豊かにしていくものの、
ウィルは身障者の自分にルイーザを付き添わることで
狭い世界で小さくまとまってしまうのでは?
行動的な彼女の可能性を投げ出すことになってしまうのでは?
と、楽しい反面離れてほしいと願ってしまう。
ラストは考えれば考えるほど息が詰まるものだが、心から愛した人を信じて託した思いが末永く長く響き続け、ありあまる愛を感じた。