明るさくらいしか自分の取り柄を見いだせていない女の子ルイーズが、事故で四肢麻痺になった男性の介助の仕事について、彼との交流の中で人として成長していく物語。
甘めのロマンスを予想させる邦題とは裏腹に、障害者の心理を扱ったシリアスな物語。原題は『Me before You』で、こちらの方がテーマを適切に示しています。笑えて泣けるオシャレなラブコメがお好きな方にオススメです。また、古い街並みの残るイギリスの田舎の美しい風景も素晴らしく、序盤のシーンで虜になってしまいました。
『ターミネーター新起動』でサラ・コナーを好演したエミリア・クラークが主演で、何度も登場する「前向きな作り笑い」の演技が印象的です。レビュー冒頭での物語の概要説明として、恋愛要素ではなくルイーズの成長物語と定義したのも、物語内での「笑顔」が意味する感情の変化にやられた部分が大きいです。
