「 音楽が終わったら明かりを消してください 」
清々しい気分になる映画でした。
キモはラストです。
つまりは、この主人公の選択に深く共感しました。
「今一番したいことは?」という彼女の問いに、
「パリの街を歩きたい。すれ違う女たちが僕を見て振り返るんだ」
と答える主人公。
きっとイケメンに生まれて来た者だけが持つリアリティなのだろう。
二度と訪れることはない、輝くはずの未来と美しい思い出たち。
「じゅうぶんに生きたよ」と
言っただろうか?
いまの世の中。
あと20年、いやもしかしてあと数年もしたら、身体のほとんどを人工物で代用できるようになるかも知れない。
まあ、癌とかの病いの克服もそうなんだろうけど… 。
今は、まだその途上。
そう思うと、ちょっとドンマイな感じもしますが…
さからわず、自然にまかせるのも悪くないかもしれない。