いしんじ

世界一キライなあなたにのいしんじのレビュー・感想・評価

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)
4.9
誰かにどんどん広めていきたいというより、そっと胸の中に大切にしまっておきたいと思える作品でした。
きっと彼らは自分達が出せるなかで、一番納得のいく答えを選べたんじゃないかなと思います。最後のベッドで語り合うシーンでは、腫れ物を扱うような態度ではなく「ほんと最悪な男」のようにいつものように近い関係を維持していて、その上で初めて別れを意識したゆっくりとしたキスをしていてそこに二人のあらゆる思いが詰まっていたように思えました。
悲しいというより大切な思い出という感じです。
この邦題もいいですよね。「世界一キライ」と言えるほどその人のことを想ってる。そんな隠された愛情を感じます。
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