ざくろ

クリムゾン・ピークのざくろのネタバレレビュー・内容・結末

クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

美しい。歪さ。束縛。
世界観、衣装、設定、背景、建物、調度品…
少しずつ異なる赤さえ、美しく思えてくる。
その一方で、一瞬ぎょっと、ゾッと、するような演出の一コマを入れてくるのが、Guillermo del Toro監督。洗面台は痛い…

Tom Hiddleston演じるトーマスの妖艶さは言わずもがな、ルシールも狂気的だが美しい。

イーディスの強さと能力があったからこそ、切り抜けられたのだろう。トーマスが惹かれたのもきっと…
最期にトーマスはイーディスへの愛を確信し、共に逃げるのではなく、書類を彼女のために燃やしに行ったのが、本物の気持ちなのだろう。
ただ姉も放っておけないのが、彼の優しさ。幽霊となり、あのタイミングで現れることで、イーディスもルシールも救ったことになる。

一貫して好きな世界観、雰囲気を保っていて、美しく切なく少し寒くなるような…秋口にぴったりの作品かもしれない。
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