このレビューはネタバレを含みます
ギレルモ監督作品
建物や家具、洋服全ての世界観が良き
特に屋根に穴が空いた館に雪が積もるシーンとクリムゾンピークで紅く染まる演出はアートのよう
と、描写はとても美しかったけど、ストーリーは色々と思う所があったかな
まずはお母さんの警告が複雑…
もう少し分かるように、名前とか地名で教えて頂きたいです。まさかの山頂…苦笑
そして純粋な姉弟愛なら温かい目で観れたけど、ただの銭ゲバサイコ姉弟は応援出来ません!
そんなに弟を愛してるなら、遺産目当てで何度も結婚させるなよ、と
夫婦仲睦まじいのを見て発狂する位ならお姉さんが高齢男性との玉の輿コースの方がスマートだったのでは?
ってか主人公で4人目?なら、これまで殺した3人分の遺産はどこいったのさ…まさか採掘機に全部使った?
そして、弟は毒メンヘラお姉さんに捕まって可哀想ではあるけど、いや騙されてはいけない。
最後は主人公を逃がそうとした良い人っぽく見えてくるけど、それは単純に主人公を愛してしまったからそうしただけであって、特に愛していなかった前妻達は皆殺しですからね?
哀愁漂うミステリアスな彼に主人公が惹かれるのも分かるけど、結婚前の小説を描いてた頃の方が活き活きとしてて良かったなー
弟を容赦なく刺し殺して、泣いちゃう姉はメンヘラの鏡
目ではなく敢えてのほっぺだったのかな
血の涙が姉を裏切ってしまった罪悪感のようにも、姉から解放される喜びのようにも見えて、悲しくも美しいね
ラストはもっと館の前妻ゴースト達の怨念を絡めた感じだと良かったな
確かにただ見えるだけってのはある意味リアルではある…
結論:女の争いは怖い