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カリートの道のkmiwのレビュー・感想・評価

カリートの道(1993年製作の映画)
4.3
やくざっていうのはもう…。しょうもない。
アル・パチーノは当時50代。渋みもありつつ若々しい精神も内に抱えたちょうどよいお年頃。こりゃあモテモテだ。

あらすじ
アル・パチーノ演じる元麻薬王カリートが出所(刑期が短くなったのは親友の弁護士クラインフェルドのおかげ)以前のような荒くれた生活には戻りたくないカリートは元カノを連れてバハマで素朴にくらすことを計画するのだが…だが、もちろんそうは問屋が卸さない。

犯罪にかかわりたくないっつってんのに、以前の知人関係こぞって巻き込んでくるし。本人も本人だ。そんなとこでそんな商売やってたら巻き込まれずに済むわけないだろうに。
これが性ってもんなんかね。抗えない運命とも言えるか。
あの界隈の人たちだって金と地位は大事だが命は惜しかろう。
それなのに物事の解決方法が原始的すぎる。
カリートが夢を果たそうと必死に逃げる様子は緊迫感があるのにスタイリッシュ。パチーノ節全開。カリートの最後の見せ方、ぐっと来ます。監督さすがです。
原作小説も面白いのかも。
ところで、ショーン・ペンはなんか小物っぽい役がとても似合いますね。小賢しい感じがとても好きです。
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