コブラ

カリートの道のコブラのネタバレレビュー・内容・結末

カリートの道(1993年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「俺、いつか足を洗ってバハマでレンタカー屋やるんだ、、、」


っていうアレなフラグをおっ立てて案の定の結果になる映画。

この映画のパチーノはとても良い。バランスが良いというか。例のヒーハー感は冒頭の法廷シーンがピークで、あとは厭世観というか、蟻地獄から抜け出そうと足掻く男の悲哀というか、なんかそんなモンが溢れてる。気がする。

主義信条を決して曲げぬカリート(パチーノ)が、それゆえに運命に追い付かれる。友情と情愛の天秤。というかなり男臭い、何ならイカ臭いお話(マイケル•マン的でもある)。

その天秤にかけた親友、コックローチ野郎ことショーン•ペンもマジのゴミ野郎で最高。鼻がもげる程コカイン決めて、アレコレやらかして人に迷惑かけて、デ•パルマ印のエレベーター•キル(未遂)されて、最後はカリートにしてやられて美味しく死んでいく。2回もデ•パルマ映画で殺されるなんてご褒美でしょ。

電車乗ったり降りたり逃走シーンは「殺しのドレス」だし、「アンタッチャブル」のユニオンステーション再びって感じの駅演出、躍動感あふれるカメラは何度見ても良いものだし、長回しも最高にサスペンスフル。最早手癖と言っても良い技法の数々が刻印されたデパルマ90年代の秀作。てかこれ以外はあまり、、、。


4Kにて。
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