鍋レモン

Right Placeの鍋レモンのレビュー・感想・評価

Right Place(2005年製作の映画)
3.8
⚪概要とあらすじ
ショートフィルム。

几帳面な男。コンビニで働くこの男は、何事も整理整頓されていないと気が済まない性格である。そんな男は...。

⚪感想
「僕は人より少し変わっている」

こういう作品がたまらなく心に響いてしまう。

無機質、神経質、孤独が混じってる。

冒頭の目玉焼きや食器、薬、スーツ。こういうシーンが本当になんかドキドキするぐらい好き。
『ザ・コンサルタント』や『おみおくりの作法』でもそういうシーンがあって主人公たちの人柄や性格がわかるような気がする。

タイトルロゴが綺麗に整頓されていく良さ。こだわりも感じる。

この男性とまではいかないけど私も全部綺麗に揃えたい派。テーブルのリモコンは端っこに揃えて、筆箱の中のシャーペンとペンの向きは一緒、本の並べ方は高さ順か色合い、ノートは1マス1文字で内容が変わったら1行空ける、CDや写真、大切な本は指紋がつくので触る時は手袋と挙げだしたらキリがないけどちょっと神経質。だからちょっと共感してしまった。

主人公の男性を演じてる人が凄く良かった。几帳面差の中にある不気味さ。
首をゴキと動かす仕草もいいアクセント。

『生きているだけで、愛。』の脚本と監督を務めた関根光才さんの作品だそうで、長編も観てみたいと感じた。

似た性質を持ってる人にはたまらない映画。
エンディングまで最高。

揃う快感。

⚪鑑賞
YouTubeで鑑賞。
鍋レモン

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