千年女優

ダイバージェントNEOの千年女優のレビュー・感想・評価

ダイバージェントNEO(2015年製作の映画)
3.0
人を無欲・平和・高潔・勇敢・博学に分類して社会を維持する未来。ジェニーン率いる「博学」による「勇敢」を操ってのクーデターから同じ「異端者」のフォーと「平和」に「高潔」にと逃げ回るトリス。代々「無欲」に伝わる「箱」開錠のためにジェニーンに追われる彼女が、やがてこの世界に纏わる真相に辿り着く様を描いたSF映画です。

ヤングアダルト映画を得意とするサミット・エンターテインメントが女流ヤングアダルト作家のベロニカ・ロスによる人気小説を映画化したシリーズの第二弾で、監督には『RED』『R.I.P.D』らのアメコミ映画を手掛けたロベルト・シュヴェンケを迎えてシェイリーン・ウッドリー演じるヒロインが躍動するディストピアSFの世界を演出します。

大学生時代に執筆した原作だけあって同年代の共感を誘う「設定」に興味惹かれる作品ですが、もとよりディストピアとしてはありふれた物語を映画ではシリーズにしたことで疾走感に欠け、もっさりとした印象を受けます。それでもウッドリーの精悍な魅力と2010年代の青少年向け作品では定番の展開に繋げることで興味を持続する一作です。
千年女優

千年女優