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ダイバージェントNEOのAZのレビュー・感想・評価

ダイバージェントNEO(2015年製作の映画)
3.3
まず思ったのが「進撃の巨人」。フェンスの外には生き残った人類がいると。あと、ヤングアダルト作品って他作品と設定がかなり似ていて既視感がすごい。今作では、箱を開けるための試練でCGが多様されており、迫力のある良い映像体験が出来た。ただ、見どころはそこぐらいか。


前作でほぼ絡みのなかった「無派閥」の人々が重要な存在になってくる。それにより様々な過去や人間関係、今起ころうとしている事がわかり始める。そして、最終的にダイバージェントとはどういう存在なのかがわかる内容。だが、そりゃそうだなという展開で意外性はなかった。

見所は箱の試練。様々な試練をクリアしていくのだが、最終的には自分自身との戦いに帰結する。この試練の前に、自分の行いや罪を苦しみながらも話すシーンがあったからこそ、この試練での彼女の姿に人間的強さや成長を感じる作りになっていた。そして、この試練で見える幻覚の映像がなかなか迫力があって良かった。ただ、あっさりしすぎていたかも。


世界の本当の姿が見えた今作。ただ、フェンスに囲まれた世界に生きているという設定上、フェンスの外には何かしら秘密があると予測はできてしまうので、祖先からのメッセージに驚きはなく…。ただ、そのメッセージは大分昔のもの。そしてダイバージェントが救世主と言われても、まだ世界を救うぐらいの能力があるように思えない。フェンスの外には何があるか。ダイバージェントは世界に何をもたらせてくれるのか。次の作品ですべて綺麗に収めることはできるのだろうか。

内容としてはそんなに面白くはなかったが、CGや施設のデザインなど中々凝っててgood。近未来感がしっかり出ててよかった。
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