ねこ無双

さまよう小指のねこ無双のレビュー・感想・評価

さまよう小指(2014年製作の映画)
4.0
ファンタジー+青春ラブコメ、ちょっとだけチープスプラッター。
ストーカーものをそんな風に言っていいのかって気もするけど、とってもキュートな話だった。

中身は女たらしのクズ、外だけイケメンのりょうすけに小学校から好きでストーキングしてるももこ。
りょーすけの小指から1890円のサイエンスキットでクローンを作り上げ、"あかいとこゆび"と命名。
二人は仲睦まじく同居を始めるが、そんなある日"こゆび"とりょーすけは出会ってしまう。
りょーすけは自分がぐうだらして、"こゆび"のヒモになるためにももこの元から"こゆび"を連れ去ってしまう。

りょーすけさん役が意外とアクションうまい?と思ったらヒーロー戦隊もの出身の俳優さん。
クズばっかりだけど、キャラクターたちがだんだん愛おしくなってくる。

始まりは突飛だけど、意外と普通の青春ラブコメなんだと思ってたら、クッキングパーティからのスプラッターパーティになって嬉しい誤算。
そんなにグロくはなくて、チェーンソーやハンドミキサーを使ったキュートでポップな感じです。

津田寛治さんが強烈くずヤクザの役。
死に様はどこかで見た有名映画のパクリみたいで一番笑えたシーンだった。
つだかんさんのシャワーサービスシーンもあります。

今作は2014年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭グランプリとシネガー・アワード受賞。
低予算、6日間で撮りあげた作品だそう。

特別審査員賞が先だって観た『女体銃 ガン・ウーマン』、ショートフィルム・コンペティション部門は堀貴秀監督の『JUNK HEAD1』となっていた。
これにも亜紗美さん出てたみたいだけど、どの役だったのかわからん💦