じーつー

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分のじーつーのレビュー・感想・評価

3.8
ワンシチュエーションならではの演技力だけで勝負するいい映画だった。
今一番キてるから、というよりこの表豊かな演技ができるということでハーディを主演に選らんだような気がする。

この映画の原題は、主人公の性の「ロック」とゆうらしいです。
クズな親の元に生まれた息子(主人公)は親と同じクズで終わってしまうのか。
そして彼の血を受け継ぐその子もダメな道をたどってしまうのか。という「血筋」に抗う男の話でとても熱いテーマだった。
この原題あってこそのテーマなので邦題ももうちょっと絡めて欲しかったなあ。

適当に夜景を映すシーン等、実験的すぎるあまり空回りしたりする場面も少なくはないですが。例えばパトカー。あの車はハーディがどういった心情の時に走っているのか、そしてクライマックス周辺にもう一度パトカーが、今度はサイレンを鳴らして追い抜くのではなく別の形で出てきますがその時主人公側の何をパトカーで演出したのか。

引いた演出の映画が好きな人にはオススメです。