オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分のYOのレビュー・感想・評価

アイヴァンのしたことを肯定するわけではないが人は過ちを犯してしまう生き物だとするならば、果たして人は〝その後〟どうするのか。逃げたり隠したり自分を守ることはいくらでも出来たかもしれない状況の中、彼の取った行動は最も誠実なものだと思った。だからこそ切なくて胸が苦しくなった。夜の闇と車のヘッドライトの光の移ろいが揺れ動くアイヴァンの心情を反映しているようだった。この後どうなるんだろうという幕引きも彼の過去や未来をもっと覗きたくなってしまうような心地よい余韻に浸れる。