TakahiroFukuya

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分のTakahiroFukuyaのレビュー・感想・評価

4.0
ダークナイトライジング、マッドマックス(僕的にはブロンソンから俺のトム・ハーディははじまった)で世界の人となった今キテる!トム・ハーディのほぼ一人芝居のワンシチュエーション映画。

トム・ハーディ演じる主人公アイヴァン・ロックが車で電話しているだけの映画で他の登場人物は仕事の上司、部下、奥さん、子供、出産間近の行きずりの女が電話相手で会話する。


個人的には今年ヒューマントラスト渋谷で観た未体験ゾーンの「トラップ」や2010年の「リミット」等、出演者一人の密室ワンシチュエーションものの最先端を観た気持ち。

この手の映画は大概主人公が閉じ込められたり、何かしら絶望的な状態からスタートするのですが、

「オン・ザ・ハイウェイ」は仕事終わりロックが自ら車に乗り高速道路に乗り全てを捨ててロンドンという。

全く絶望感のないところからはじまる。


正義感の強い主人公で仕事の段取りもきっちりこなしつつ、過去を清算する物語。

マッドマックスでは無いけどトム・ハーデイが明らか病的にイカれてくるのですが、

自身の信念を貫くために仕事も家庭も妻も捨ててロンドンへ向かう。

音楽や映像の感じもお洒落ですが内容がどうも男の世界感が強くて女性受けは難しいかもしれません。

ですが明らか低予算映画の成功作だと思います!

この監督の次回作にも期待です。
TakahiroFukuya

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