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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分のwesttribeのレビュー・感想・評価

2.7
クルマを運転しながら電話する男を86分描く、
というコンセプトに興味津々。
『フォーン・ブース』のような緊迫感のあるサスペンスを期待していたのだけど、
そうではなかった。

画面に映るのは主人公だけ、
ほかの人物はすべて電話越しの声だけ、という演出で、
ダレずに演じきるトム・ハーディーはすごいと思った。

しかし脚本が弱い。
家族との話、出産しようとしている女性との話、
仕事関係の話、そのいずれも、吸引力がいまいちで、引き込まれなかった。
特に相次ぐ「明日の現場」のトラブルは必然性がなく、
ストーリーを盛り上げるための後付に思えてしまって。
まぁこれはサスペンスを期待していた自分が悪いのかもしれない。

ラストの展開も含め、
深読みしているレビューを読むとなるほど、とも思いましたが、
自分が観ているときはそんなにのめりこめずに終わってしまった、というのが正直な感想です。
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