猫目

ロスト・エモーションの猫目のレビュー・感想・評価

ロスト・エモーション(2015年製作の映画)
3.3
悪くないのよ、悪くないんだけど、ロボットのような無表情な登場人物とトーンを抑えた色とずっとヒーリングミュージックみたいのが流れていて何度か寝落ちしてしまいました💤
安藤忠雄氏設計の建築物でロケをしたと聞いて。ニコラス・ホルトくん日本に来てたの??
この無機質な建物と近未来感、ちょっと「ガタカ」を観た時の印象と被ります。


何度かの大戦から学んだ知恵として遺伝子を操作し感情を排除した人間のみが生活する共同体。喜怒哀楽のない世界で感情を「発症」してしまった人間は隔離され安楽死させられてしまう。
感情を表さないので、目の動きだけで進む前半、人物は画面の右端か左端に映されるので非常に孤独を感じました。確かに負の感情を持たなければ憎しみに身を削るということはないのかもしれない。反面、愉しみを見つけて気持ちを満たすということもないんだろう。美味しそうなお料理を無表情で食べる人間たちに「勿体無いな」呟いちゃった。
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