短評
『鷹の爪』シリーズのFROGMANが手掛ける赤塚不二夫先生の名作「元祖天才バカボン」。「フランダースの犬」のネロとパトラッシュが地獄から甦り、バカボンのパパの本名を巡る攻防が始まる。
バカボンをフラッシュアニメで描ききるという異色作だが、笑いのツボは鷹の爪シリーズと似ている。絵は大胆には動かないのに、台詞とギャグがとんでもないスピードで飛び出してくる。ネロ等の主要キャラの名前すらもとことんいじる。
終盤バカボンの本名に迫るシリアス展開がかなり滑っており、クライマックスになるにつれどうでもよくなってくる。バカボンらしいナンセンスギャグは再現されている点では素晴らしいコメディアニメ。