水のまち

堕靡泥の星 美少女狩りの水のまちのレビュー・感想・評価

堕靡泥の星 美少女狩り(1979年製作の映画)
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悲しいかな、人間は永遠に仮面を外せない生き物。仮面の下にいる人間ではなくなってしまった何かが、神と人間と愛へと鋭利な刃物をつきつけ、反乱を起こす。エッフェル塔よりネジ曲がり、アラン・ロブ=グリエよりも血生臭く、鶏が先と思わせる海に、乾杯。だって、脱獄囚と大学教授夫人の間に生まれた子だもん。

敗戦によって統制されてしまった日本へ、戦前の大和魂、大和屋竺。静岡レペゼン鈴木則文監督のポジティブエロ抑え目で良い。沼津の千本浜にはこの時代でも何か捨てられているけれども、それでも人間とは何かを考えさせられるこの映画はやはり名作だと思う。
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