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ギヴァー 記憶を注ぐ者のbebeのレビュー・感想・評価

ギヴァー 記憶を注ぐ者(2014年製作の映画)
3.5
考えさせられる映画。
文字通り「考えさせられる」ので、説教臭かったりもする。

完璧な管理社会の安定は「理想郷」
社会の管理だけじゃなくて、五感と記憶すら制限・管理すればこんなに平和なのかっていうささやかな驚き。なるほど、脱資本主義はここまですればうまくいくんだなって。
だからそんな平和な社会で「自由」を求め、映画を劇的にしていくのは果たして正義なのか?
自由は自己中の免罪符。自由なんてなくても人間は生活できるのに、一度得たものを手放したくはない本性が「自由は人間の尊厳」みたいなふざけたことを主張し始める。
自由ってのは正しいものじゃなくて、ただひたすら魅力的なだけなんだろうな。

まあそんなことは別に良くって、一番印象的だったのは「知識欲」みたいなものを感じたこと。

あと、色って偉大だなあって。
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