せーや

ギヴァー 記憶を注ぐ者のせーやのレビュー・感想・評価

ギヴァー 記憶を注ぐ者(2014年製作の映画)
3.5
ホントはキングスマンが見たかったんだ…
でも時間が合わなかったから…

近未来。
人間は平和と協調のために生きていた。
しかし、人間たちは、この世界が始まる前の「過去」を知らない。
そんな「過去」の記憶を持ち、かつての争いに満ちた世界にならないよう助言する「記憶を伝える者」がいた。

怒り、妬み、喪失、愛、色、音楽…。
平和の崩壊の原因となるものが存在しない世界。
そこには勝者もいなければ敗者もおらず、
序列も差別も個性もない。

今この世界に生きている我々だから
こんな世界、嫌だなあ、と思うけど
映画の舞台の世界で生きる人にとっては、それ以外の生き方を知らないから、不幸だと感じることなんかないわけで。

人類は争いに満ちた歴史を作ってきたけど
一方で、素晴らしいものも作ってきた。
そんな人類の「危なっかしいけど美しい」を描いた映画なのかな。

こんな世界になることはないとしても
「敗者はなくそう!」みたいな今の風潮が、
ちょっと怖く感じたり。

テーマも画も個性も独特でいいんだけど
ティーン映画の枠を抜けきれていないのが残念です。

ちなみにTaylorは全然でてこなかった…。
せーや

せーや