この作品、デイン目当てで見たのにいつの間にかカメラマン役のパティンソンに目を奪われていた。
カメラマンとして、自分が目指すものをまだ見付けていない、そして生活の方も楽ではない。
小さな子供の世話もある。
そんな人間臭い苦しみを抱えた役がよく似合うパティンソン演じるデニス。
その頃出会うのが、まだブレイクしていない駆け出し俳優のジェームズ・ディーン。
独特のけだるそうなムード、しぐさ、話し方などデインは上手く表現していた。
序盤はデニスとディーンがなかなか噛み合わず、少し退屈な部分もあったけど、帰郷のインディアナのシーンは印象的。
都会的なイメージのあったディーンが、農家の素朴ながらも暖かい家庭で育ち、故郷を愛していたことがよくわかる。
もっと過去の部分を知りたい気もするが、この作品では最後の数ヶ月に焦点を当てたんだと思う。
ディーンは若すぎる死があまりに惜しいけど、デニスの方はこれを機にカメラマンとして成功。
二人にとっての貴重な時間を知れたのは良かった。