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ディーン、君がいた瞬間のayukaのレビュー・感想・評価

ディーン、君がいた瞬間(2015年製作の映画)
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ジェームズディーンと、デインデハーンの物悲しそうな目はたしかに似ている、それから演技力故のキャスティングかなあ、とは思ったものの、顔が似てない!と私は思ってしまった。そりゃあジェイムズディーンに似た顔と演技力を兼ね備えた役者さんを持ってくるのはほぼ無理だと思うけど!ちょっと顔の系統が違う気がして(笑)

私はジェイムズディーンの顔がすごい好きなんで、デインデハーンの顔を見るたびに本物の方の顔を思い出そうとしてしまってあんまり集中できなかった(笑)

それはともかく、あんまり集中できなかったのに感想を書くのはなんか気が引けますが、この映画はカメラマンとジミーの関係性よりも、ジミーの映画スターへの道のりよりも、ジミーの人なりよりも、彼が故郷へ最後に帰ったあの瞬間に、その瞬間を共にしたカメラマンに重点を置いて描いたものだと解釈した。

24歳で命を落とした才能溢れる、まだまだこれからだったスターの、故郷への愛着と、たった24歳なのにその故郷へ訪れた最後の時を描いた切なさのようなもの。故郷を想う彼は映画スターじゃなくて私たちと変わらない青年だと思えた。そしてそんなジミーの愛した故郷、ジミーが自分自身でいられた貴重な瞬間をカメラに収めることができたことが、写真に尚更意味をもたらしたんだろうな。彼の人生、最後に心から愛せる場所にいた瞬間。

そんな感じです。
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