かりんとう

地下に潜む怪人のかりんとうのレビュー・感想・評価

地下に潜む怪人(2014年製作の映画)
3.7
現代版「ホラーなインディアナ・ジョーンズ」で素直に面白い。大変良くできた佳作。

なのに…放題がひど過ぎるにも程がある。
この邦題で本当に客が呼べると、一人でも視聴者が増えると思っているのなら正気の沙汰ではない。配給会社として責任を取ってほしいくらいだ。制作にも演者にも、この映画全てに関わる人に対するリスペクトの欠片もないひどすぎる邦題。「怪人」なんてどこに出てきたんだよ?!さてはトレーラーだけ観て本編観ずに邦題決めたな?!

さて、ケチを付けるとしたらこの酷い邦題くらいのもんで、内容はとっても楽しめた!
90分というコンパクトな作品ながら、謎解き・トレジャーハント・SFホラーに美人の主人公を詰め込んだ盛りだくさんの内容。

全編POVで構成されているので、三半規管が弱い人は要注意かもしれない。加えて少々難解な展開もあるので見る人を選ぶ映画というのは確か。だからここでの評価も割れるのも致し方ない。

ファウンド・フッテージ系でなはないので、肝心なところが映っていなかったり「ご想像にお任せします」的な描写はそこまで多くない。
とはいえ、完走したあとに「タイトル 考察」で検索してしまうのは必至。
こんなに摩訶不思議な大冒険が、エッフェル塔がそびえ立つパリの地中で起こっていただなんて、ロマンがあるじゃあないの。

「賢者の石」「ニコラス・フラメル」とかいうワードが出てくると、ハリポタファンはワクワクしちゃうよね。
でも決して子供には観せないでね。トラウマになるよ。