最近すっかり3枚目とか悪役が目立つピアース・ブロスナンさんですが、久々に来た主役がスパイものでさぞかし嬉しかったでしょうね。
いや勝手な想像ですが。
だからってもうボンドみたいなの今更無理だろ、とか思ってましたけど、まぁ流石に秘密兵器とか出さないですが、程々にシリアスなスパイものとしてなかなかだったとは思います。
ただやはり007シリーズ程のダイナミズムはないし、かと言って『裏切りのサーカス』ほどジリジリした緊迫感でもなく、ちょっと大人しめのアクションスパイ映画といった印象。
なんというかちょっと撮り方が古臭s…あ、間違えた。まるでテレビ映画のようなオーソドックスな撮り方なのと、こじんまりとしたプロットなので少々勿体無いというか、もう少し凝ったらより面白い作品になったのではないかと感じたり。
そうは言いながらもやっぱり5代目ボンドなだけに、60を超えても年齢を感じさせない出で立ちとスマートな身のこなしは流石です。
ボンドに染まるのを危惧して早々に降板したんだとは思いますが、こういった姿をもっと見せていただくと、或いはショーン・コネリー卿の『ネバーセイ・ネバーアゲイン』みたいにワンポイントボンドもあるかもしれない(だが断る