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スパイ・レジェンドのhilockのレビュー・感想・評価

スパイ・レジェンド(2014年製作の映画)
3.5
批評を読む限り、駄作かと思いながら鑑賞したが、いやいやコンセプトもしっかりした映画である。原作は大ヒットのノーベンバーシリーズであるため、話は至って快活である。
主役のピアーズ・ブロンズナンの渋さが好演で、ダニエル・クレイブに追いやられたボンドが、きっとこんな感じで世界をまたにかけて活躍してるんだろうなーという、気持ちを持って鑑賞しました。
日本人の評価が低いのは、勧善懲悪になっていない設定。言うなれば、主人公の正義感の強さがあまりにも人間味を薄くしており、感情移入できないこと。また、話の展開の早さ、特にラストへ向ける種明かしの情報の少なさが低評価になっていると思われる。この状況整理ができないまま、ラストを迎てしまい、盛り上がりについていけなかったのではないかと感じる。細かい状況設定をすることが観客への優しさなのか?そこはまったくもって謎だが、日本人は人物に投影できるものを好むらしい。
幾分のオチはみえみえだが、プーチンを意識した設定など現代世相も垣間見れる。共演は、ルーク・ブレイシー、オルガ・キュリレンコ、ビル・スミトロビッチ★★★☆イヤー俺なんか足元にも及んでいませんが、こういう歳の取り方や生き方に惚れますよ。
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