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コングレス未来学会議のaaaakikoのレビュー・感想・評価

コングレス未来学会議(2013年製作の映画)
3.6
昔売れたけど年を食ってしまった女優ロビン・ライト(ロビン・ライト)は、スタジオに、お前の顔や身体はすべてスキャンしてCGにして今後こっちが好きに使うから契約書にサインしろ、と言われる。
なんかそういうのハリウッドでもうやってそう。過去の業績があれば、今後はこちらで。俳優のスキャンダルやワガママで映画がキャンセルされたりってことなくなるからね、CGキャラなら。
でそのロビン・ライトには視聴覚に障がいのある息子がいて彼のためにどうするか。

これは映画好きな人ならちょっと刺さる内容だと思いました。好きだったあの俳優、干されてしまったけどまた見たいなあ。でもすげえ老けちゃったかなあ。


と、前半は良かった。
ロビンがスキャンされるシーンはハーヴェイ・カイテルとともにめちゃくちゃ良くて、ここでひとつの山場でした。


だがその向こうにすごい世界が…


これは…
クスリやってる??
どうしたらこんな世界が。どう見てもやってる人の精神世界。

ふつうにハリウッドの未来を風刺しているのか。トム・クルーズっぽいのをいじっていたのを見て、このときはまだ『トップガンマーヴェリック』がのちにできるなんて、誰も予想していなかったんだなあと思ったり。
ただアニメーターとのやりとりは、映画もアニメもCGも結局生身の人間が作っているということを表しているようでおもしろかったし、アニメから現実に戻って、うっ汚いってなるあたりとか印象的でした。

『セイントクララ』があまりに謎すぎて衝撃的だったアリ・フォルマン監督。
着地が着地じゃないところがさすがだと思いました。
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