ひろぽん

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイションのひろぽんのレビュー・感想・評価

4.6
『ミッション:インポッシブル』5作目

元諜報員を集めた国際的な謎の組織「シンジケート」を追っていたIMFの諜報員イーサン・ハントは、突如CIA長官から解散を命じられる。単身で調査を進めていた彼は敵にとらわれてしまうが、謎の美女に助けられる。イーサンはチームの元メンバーたちを再集結させ、シンジケートを壊滅するためのミッションに挑む物語。


冒頭から飛行機の外側のドアにしがみつき、離陸するところから上空まで張りついて、落ちるかもしれないという緊張感が半端ない。スタント無しでそれをやってのけるトム・クルーズの凄さ。

序盤のレコード店の店員さんがめちゃ可愛いお姉さんだったのに、早い段階でフェードアウトしてしまったのが残念だった。

そして、今回のミッションはレコード盤での伝達。5秒後に消えるはずのメッセージだったが…恐ろしい事態に…

囚われてしまったイーサンに待ち受ける恐怖の拷問。絶体絶命の状況からどう打破していくかが見もの。そして、縛られているポールを腕の力を使いながら逆さまになって抜け出すという荒業に開いた口が塞がらなかった。確実に筋トレ上級者じゃないとできないやつだ。


オーストリア・ウィーンの本場のオペラ会場で繰り広げられる攻防戦は手に汗を握るハラハラドキドキの展開。楽器型の武器のオシャレ度は半端なかった。

水中にあるデジタル金庫への侵入ミッションは、水中で息を止めながら3分間というリミットの中で作業をするという高難易度ミッション。観ているこちらまで息を止めてしまいながらの鑑賞で息が苦しくなった。

徐々に明かされていくシンジケートの謎が解明されていく所がとても面白い。
シンジケートのボス・レーンは、イギリスの諜報機関MI6の元エージェントであり、今作では英国首相やMI6の長官アトリーといったイギリス政府が絡んでくる。

イーサン、ブラント、CIAのアラン長官、英国首相、MI6長官アトリーたちが対面し、自白剤を使うシーンが1番爽快感がありとても好きな場面。真実にたどり着くまでの道のりが過去一で長く複雑で、解き明かされていく過程をワクワクしながら観ていた。

24億ポンドの巨額の資金が動くという規模の大きさや、各国の元諜報員を集めた組織というかつてない強力な敵との戦いはやはり見応えがある。

孤立無援の状態から少数精鋭の仲間とチームを結成し、組織を相手に戦うイーサンの優秀さが際立つ。今作からチームが固定化されたのも良かった。

歩くUSBと化したイーサンの記憶力と、絶体絶命のピンチをチャンスに変える行動力には脱帽する。

face-to-faceと言われる1on1 の勝負をレーンに持ちかけてトラップを仕掛ける巧みなラストの爽快さが快感でしかない。やられたらしっかりやり返す所がイーサン・ハント。

イルサとの関係がちょっぴり切ない。イーサンは一般女性よりも、諜報員と結婚した方が幸せになれそう。

イーサンって本当に運任せのギャンブルライフだなって改めて感じる。

ブラントが長官の承認なしには答えられないという最初と最後のシーンでの意味合いが全く違うところも好き。

読めない展開や限界を超えてくるド派手なアクションはやっぱり面白い。
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