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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイションのスペクターのレビュー・感想・評価

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映画「ミッション・インポッシブル」らしさと、元ネタ「スパイ大作戦」らしさが初めてほぼ完璧に両立したと思える作品。
過去作と決定的に違う点は、イーサンとアクションで張り合えるヒロイン、イルサの登場。レベッカ・ファーガソンはほとんど無名に近い女優だったけど、本作で世界的スターに。地味だとか言っている人は過去作のヒロインときちんと見比べたのかな?

ウィーンのオペラハウスの件のように派手なアクション以外のシーンもハラハラさせられる。隠し銃が活躍して暗殺を巡る攻防戦は見事。けど、今回の敵はかなり手強い。
後半イルサが本格的に味方につき、「シンジケート」の成り立ちが徐々に明らかになり、敵役ソロモン・レーンと対峙する。

本作の白眉は「ミッション・インポッシブル」らしさと「スパイ大作戦」らしさの両立が敵に勝つ方法にまで行き渡っていること。
最初ロンドンでイーサンがやられたことを最後そっくりそのままやり返すというやり方。
アレをやられた敵は劇中で言ってはいないけど、「チクショーーー!」と心の中で叫んでるのが容易に想像がつく。
これもチームプレイが成せる技。今回はルーサーもきちんと参加してる。

シリーズはこの後も続くけど、全体的に一番ツッコミ所が少なくてかつカタルシスが強いのはやっぱり本作じゃないかと思います。
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