このレビューはネタバレを含みます
【裏切らない面白さ】
「ミッションインポッシブル」は数あるシリーズものの中でも、
最高のクオリティを保持しながら、シリーズを重ねている、
実に素晴らしい作品だと思う。
これは、トム様の力量に他ならない。
なかなか、どうして、クセのある監督が、
それぞれの作品を手がけながら、
ブレないでこれたのか。
それは、イーサン・ハント=トム様だから。
とはいえ、シリーズ1から思い起こすと、
それなりに、キャラは変わっていたりするのだけど、
それが、まぁ、おかしい方向ではなく、
人としての成長だったりするので、
それはそれで、良いと思う。
イーサン・ハントはより、人間臭く、大人への階段を上がっていくのである。
シリーズ1・2では、個人イーサン・ハントが目立つが、
シリーズ3・4では、妻を得、
シリーズ4・5では、仲間意識を開花させる。
イーサン・ハントはただ、カッコイイだけのスパイではなく、
失敗もするおちゃめ部分や、仲間を守る勇気を、
見せ付けてくれるのだ。
スマートで若かりしシリーズ1作目のイーサン・ハントも勿論、大好きだし、
宙吊りシーンは、今でも、名場面の一つだと思うけど、
それでも、私は、ここ最近の、仲間を愛するハント君が、大好き。
そう考えると、ベンジーの存在が大きかったのかなぁ~と思う。
とはいえ、この映画、
細かいところを挙げると、ほんと、「どないなっとんねん!」とは思う(笑)
IMFやり過ぎやろ~とも、思う。
でも、そんな事は、もう、どうでもいい。
そして、それが、「おかしいやんっ!!」と言う気にもならない。
何故なら、トム様だから。
イーサン・ハントなら、そんなことも、やってのけちゃうに違いない・・・で話が終わる。
そもそも、そんな細かいことを考える余裕もないわけで、
そんな細かいこと、トム様は気にしやしない。
大筋では、話がまとまっているから、
そんなに気にもならないのかも知れない。
シリーズ5作目の監督は、
あの名作「ユージュアルサスペクツ」の監督さんでございました。
ヒロイン役には、「ヘラクレス」のレベッカ・ファーガソン。
夫は、イマイチ、地味な感じやったな・・・と言ってましたが、
私は、彼女が大いに気に入りました。
映画・・・というより、ドラマ向けの女優さんのような気がします。
非常に、魅力的だったので、今後、注目したい。
そして、今回のイーサン・ハントが、
彼女にみせる、優しさが染み入りました。
同業者として、「部下は使い捨て」というところ。
だから、彼女に裏切られても、彼女を許し、
そして、最後は、解放してあげたんだよね。
トム様、素敵過ぎる・・・・。
そういえば、新たなメンバーになりそうなのが、
アレック・ボールドウィンですね。
若い時の彼が、私は、好きではなかったけど。
年とればとるほどに、体型も変わり果てたけど、なかなか、どうして、
良い俳優さんとして、この世界で生き残っておられる。
ほんと、最近、よう見るわ~。
私の好きなシリーズ順位は・・・・
5位 シリーズ2作目「M:I-2」
ジョン・ウー監督作品だもんなー。
4位 シリーズ3作目「M:i:III」
監督は、J・J・エイブラムス・・・・。いや、これだけで、最下位でも良かったんだけど。シーモア様の存在感が、この作品を救った・・・といえる。
J・J・エイブラムス・・・・スター・ウォーズ大丈夫やろか。
3位 シリーズ5作目「ローグ・ネイション」
2位 シリーズ1作目「ミッション:インポッシブル」
監督は、「アンタッチャブル」で有名なブライアン・デ・パルマ。
そういえば、大好きなエミリオ・エステベスが出演ときいて、大喜びしたのに、映画始まって数分で瞬殺され、衝撃を受けた記憶があります。
1位 シリーズ4作目「ゴースト・プロトコル」
監督は「ニューヨーク東8番街の奇跡」のブラッド・バード。
この作品くらいから、完全に、イーサンは、人間らしく成長していくわけです。
ベンジーとの絡みの面白さを引き出せたのは、この監督の手腕だと思う。
いつも思うのだが、
「ジャッキーチェンと、トム・クルーズは、どっちが凄いのか?」
幼きころから、ジャッキー映画を観尽くし、「ジャッキーチェンと結婚する!」と言ってた私だけど、
迷うことなく、「トム・クルーズやろう~」と答える。
トム・クルーズの凄さは、その揺ぎ無い地位を保持し続けていることだと思う。何年にも渡って、このシリーズを続け、年を重ねているはずなのに。
新たな魅力でもって、私の心を奪っていく。
派手なアクション。
完璧ではな人間らしさ。
愛らしい憎めない表情の数々。
仲間を愛し、悪を憎む。
いつまでも、元気でいて欲しい。
そして、シリーズ6作目を楽しみに待ちたい。
とりあえず、トム様、お疲れ様でした。
あなたの頑張りに、パワーを頂きました。ありがとう。