よーだ育休中

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイションのよーだ育休中のレビュー・感想・評価

5.0
西側友好国を標的にテロ攻撃を行い、革命を煽る謎の組織《シンジケート》を調査するIMFのエージェントEthan Hunt(Tom Cruise)は、組織のボスに嵌められて身柄を拘束されてしまう。シンジケートのメンバーであるIlsa(Rebecca Ferguson)の助力を得て脱出に成功したEthanだったが、かねてよりIMFの強引な捜査方法を問題視していたCIA長官の提言によって、IMFは解体されてしまう。Ethanは自ら姿をくらまし、独自にシンジケートを追う。


≫大人気スパイ映画『Mission:Impossible』待望のシリーズ最新作が公開される。今夏の劇場公開に先駆けて、前回に引き続きシリーズ五作目を『その夏』ちゃんと鑑賞せよ。

ーなお、このメッセージは五秒後に自動的に消滅する。(〜♪)


◆ 1st Mission.
≫シンジケート中心人物の身元を特定せよ!

全編クライマックスと言っても過言では無いほどに、激しいアクションが波状攻撃のように押し寄せてきます。

冒頭、ベラルーシで離陸直前の武器輸送機に飛び移るEthan。輸送機の脇腹にしがみついたまま離陸するという息を飲むシーンから幕を開けました。前作『ゴーストプロトコル』でもEthanが技術担当Benji(Simon Pegg)に「ドアを開けろ!」と指示するシーンがありましたが、今作の “Benji, Open the door!!” は分かりやすくパワーアップしていました。

非常に見応えのあるアバンを経て、スピーディーかつ見応え十分なアクションシーンを交えながら本作の状況整理がなされます。

︎︎︎︎☑︎ 謎の強敵が登場
︎︎︎︎☑︎ 謎の美女が登場
︎︎︎︎︎︎☑︎ 孤立したEthan

本作における『1st Mission』が始まる前から既に満足度は高かったですが、ウィーンのオペラ座を舞台にしたEthan × Benjiペアと謎の美女Ilsa、そしてシンジケートに所属する暗殺者二名による、トゥーランドットの演目の裏で行われていた《スパイ同士の攻防戦》は見応えがありました。


◆ 2nd Mission.
≫シンジケートの機密情報を入手せよ!

ウィーンで接触したシンジケートの工作員とEthanによる独自調査の結果、謎の組織は『世界各地で死亡ないし行方不明となっている諜報員』によって構成された《ならず者国家(Logue Nation)》である事が判明。

謎の美女Ilsaも、シンジケートへ潜入捜査をしている英国諜報機関MI6の工作員であるとEthanはニラみます。(Benjiが頑なに信じていないのも良いバランス。)敵か味方か、謎の女スパイが登場するのは一作目依頼。この手のキャラが出てきて物語を掻き乱してくれるのは良いスパイスでした。

厳重警備が敷かれたカサブランカの軍施設から機密情報を盗み出す、命懸けの不可能ミッションを前に軽口を叩くBenji。ウィーンのラストカット以降特にEthanに対する熱い想いと全幅の信頼を感じます。今作の正ヒロインは最早Benjiだったんじゃないか。

モロッコでは軍施設への《潜入任務》から激しい《カーチェイス》へと移行します。一場所で二度美味しいアクションの演出は満足度高めでした。


◆ the Last Mission.
≫囚われた仲間を救出せよ!

IMFが解体され、CIAから指名手配されてしまったEthanを救うべく立ち上がったのは(ヒロインの)Benjiだけではありませんでした。シリーズ最古参でありEthanの良き友人であるLuther(Ving Rhames)と、前作からミッションを共にしたBranbt(Jeremy Renner)が(二人はややバチバチしながら)共通の友人を救うべく動き出します。Ethanの人望の厚さハンパねぇ。

Ethanと頼れる仲間たちが集まり挑むラストの心理戦は、前半を彩ったアクションシーンの数々ほど派手さはありませんでした。しかしながら、MI6長官を出し抜き、CIA長官を黙らせ、シンジケートの黒幕に一矢報いた爽快なラストのシークエンスは完成度が高く、また従来のシリーズ作品における《アクションで〆》とは毛色を変えた演出で差別化が図られており、完成度が高いと感じます。


ーThis tape will self destruct in 5sec.