アルプスの観測員をしている主人公が、ある日赤く染まった氷壁を発見したことを皮切りに、異形の化け物に襲われるお話
予算の都合もあるのか、化け物らしき化け物は最終盤にちらりと顔見せするのみではありますが、とある新種の生命体が、別の生物に潜り込むことであっちのDNA、こっちのDNAといいとこどりをした結果としてとんでもない化け物のような新種の生命体に進化したという流れは面白かったです
挙句の果てには人間の体内にまで潜りこみ…あとは拡大していく一方という恐怖もいいですね
さらにいえば、足を引っ張るマネをするバカな若者もおらず、枯れたおっさんと枯れたおばさんたちがかっこいい話というのも素敵です
そして新種の生命体についてを説明してくれるものの絵心がない博士がとてもかわいらしい
政治家のくせにワガママを言って周りを困らせない、アル中のくせにやる時はやる、グロいシーンもほとんどないしエロいシーンなんてカケラもないものの、かっこいいおっさんおばさんが見たい時や人間の素晴らしさを見たい時はいいのではないでしょうか
