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パラサイト・クリーチャーズのRamのネタバレレビュー・内容・結末

1.5

このレビューはネタバレを含みます

●内容
単細胞生物が他生物の遺伝子を取り込み変異していくのはカンブリア爆発のSFホラー的表現がされている。

氷河が大量に溶けて、内部にあった古代の赤い単細胞生物を内包した氷河が露出したことにより単細胞生物を取り込んでしまった野生動物から爆発的に被害が広がるという未来のパニックを想定させるストーリーである。

生物系専攻と思われる一人の研究者が顕微鏡だけで生物の特徴を言い当てるというミラクルを起こしているが、通常であればこんな特徴の生物を発生した段階ですぐに報告を入れて地球レベルで対応するものである。

もう0.5~1時間程映画の時間が長ければ、この生物の特徴を気象観測所が報告したところでもう一度調査隊を送って、被害が出たところで政府が動くというストーリができると思うがそんなことはしない視聴者任せの終わり方。

●感想
各登場人物が足の引っ張り合いをするだけのお話。
視聴者が登場人物だったら選ばないであろう選択肢を毎回選んで行動するのでなかなか入り込んでの視聴が難しい。
研究者がこの生物の特徴を理解し、文明の滅亡を予想して悲観的行動を選択している、という深読みをしてよいのであれば映画の観方は変わるがそんなわけはない。仮にも研究者であるはずの登場人物の知識レベルや倫理観、精神性が低いせいでそんな深読みもできない。

オープニングクレジットが腹立つ作りで個人的には嫌いだが製作者の表現手法につき評価には含まないものとする。

だが、その後を描いたパニック映画があれば是非とも観たい。
イギリス映画の28日後や28週後のような別映画の前日譚であるならば素晴らしい出来である。
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