メル

チャップリンからの贈りもののメルのレビュー・感想・評価

3.6
チャールズ・チャップリンのお墓から柩を盗んだ男達がいた。
1978年 スイスであった本当のお話。

移民のオスマンは日雇い仕事を真面目にやっていたが生活は苦しく、妻の入院費を払えずにいた。
その様子を見た友達のエディはある事を思い付く。

「ル・ブレ」で人気者になったブノワ・ポールヴールドが相変わらず気の小さいお調子者で良い味を出している。

マルチェロ・マストロヤンニとカトリーヌ・ドヌーヴの娘のキアラ・マストロヤンニやチャップリンの息子と孫娘も出ていて豪華な配役。

チャップリンが晩年を過ごした邸宅や実際のお墓も撮影に使われていて、庭の真ん中に見事に咲いている桜の木の話は日本人として嬉しい。

裁判での弁護士の語りは心に沁みた。
2人のその後をもう少し見てみたかったかな…。

掘り起こされる柩が結構乱暴に扱われて、その度に中に居るチャップリンが心配になった\(//∇//)\

作中に流れるチャップリン映画の音楽も懐かしくて良いが、2人が部屋で踊りだすフレンチポップ、やっぱり好きだわー (笑)
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