だい

あやつり糸の世界のだいのレビュー・感想・評価

あやつり糸の世界(1973年製作の映画)
4.5
めっっっちゃ好き!!!


極度に観念的すぎて、
好き嫌いは間違いなく分かれると思うんだけど、
刺さる人には刺さる。
ぼくには刺さりすぎて、3時間半すら短く感じたわ。


人間っていうのは、
いま認識してる自己の存在も、
自己の存在する世界も、
それが実際のものなのか、
脳が生み出した実在しないものなのか、

それを解明する術はなくて、

じゃあ、
今ぼくが感じる、
この楽しさも、
この欲も、
この希望も、
全部が実在しないかもしれないとか何とか。


そんなことを考えて学生時代を過ごした陰の者ですこんにちは。


そんなぼくなので、
この映画のテーマが刺さらないわけがない!!!


非現実的な映像によって、
さらに世界の非現実可能性を実感させるという手法も好き。

周囲の人たちの無感情の中で、
じゃあ私が持っているこの感情は何なんです?
とか。


この映画のテーマなら何日も語れる。


視覚も、聴覚も、
不穏な無機に溢れた映画。

ぼくらの実存を不安視させるには充分だ。
だい

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