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悪魔とミス・ジョーンズのKのレビュー・感想・評価

悪魔とミス・ジョーンズ(1941年製作の映画)
5.0
幕開けのクレジットロールからして笑ってしまう。追伸・訴えないでね、と、さらにしつこくもういちど、再追伸・訴えないでね。そして、冒頭の台詞のいっさいない数分間にもクスクスと笑いがこぼれる。あの重役たちのヤキモキした手の動き! それからは何故か貧乏人扱いされてしまうチャールズ・コバーンに笑い通し。胃の病気で食欲がないと自分でも思い込んでいたチャールズ・コバーンがエリザべスのお弁当を半ば無理やり食べさせられて、いつのまにか食い意地の張った大食漢になってしまうところから、クライマックスの組合員名簿を食べて証拠隠滅するまでの馬鹿馬鹿しいまでの鮮やかさといったら。支配人とデスクを挟んで右に左に動きながら名簿を食べるアクションはたまらなかったなぁ。それから裁判所から出てきたジョーンズとジョーが抱き合ってキスするのを周りの通行人が微笑ましげに祝福している顔がとってもよかった!
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