このレビューはネタバレを含みます
イジメられっ子の少年と傷ついたワンちゃんが傷を舐め合いながら友情を育んでいく話…
いや、ちがうちがう!
そんな甘っちょろい話じゃなく、すごく現実的でシビアな話。
ずっと寒そうな灰色がかった映像と、妥協のない闘犬シーンのおかげでかなり重いです。
観る人によっては耐え難い映画かもしれません。
しかし、これも私の知らない他の国の現実なんですよね。
友人に賞賛されたいという私欲のためにシーヴァスを闘わせていた少年が、
ただ単にかわいそうだと思ったのか、人間の勝手な事情で闘わせる事に虚しさを感じたのかはわかりませんが、やめたいと思ったラストに成長を感じられたのは救いでした。