えりみ

ドローン・オブ・ウォーのえりみのレビュー・感想・評価

ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)
4.0
WOWOWで。
劇場で観たかった作品やったけど家でみてよかったデス。映画館で観てたらもっと落ちてたと思う(|||_|||)戦争アクションを期待する人(は選ばんと思うけど)にはオススメしません。
「ガタカ」と同様、見終わっても明るい未来を全く想像できへんのが辛い。湿っぽさとは真逆の享楽の街ラスベガスが舞台やのに、こんなに陰鬱とさせられるとは・・・
イーサンホークが乗る初代ファイヤーバードもジョン・ウィックのマスタングばりに格好いいし、夢オチなれどF-16ファイティングファルコンを操縦するシーンもある。戦争・アクション映画好きな私をおぉっ!といわすギミックはあれど、全然気が晴れない。
真面目にみると主人公と共に精神的にヤラレるので、
ゾーイ・クラヴィッツ(マッドマックス怒りのデスロード)に誘惑されたら妻子持ちでも断りきれんなぁ、とか
どうせR15やねんからラップダンスのシーン入れてくれよ~とか
妻役のジャニュアリー・ジョーンズ(名前がもうプレイメイトっぽい)も元ベガスのダンサーって設定ハマりすぎてエロいなぁ、とか
ウォッカをラッパ飲みしながらぼんやりみたほうがいいです。
戦いで病んだ心を癒すのは「酒と女」ですって(*-o-)y-..

国対国の戦争から対テロ戦争へ移行し、戦い方の考え方が大きく様変わりしたとはいえ「脅威の排除」というお題目の下に「上空からみてテロリストっぽかったら殺してOK」が恐ろしい。
にもかかわらずテロは無くなるどころか悪化するばかり・・・やらなかったらもっと酷いことになっていた、かもしれないとしても。

自国民を犠牲にせず脅威を排除することを目的とした無人機の活用は、確かに味方の人的被害を無くすことは出来たけど「人が人を殺す」ことに変わりはないわけで。
戦地に赴かず勤務(任務)が終われば子供のお迎え行って、嫁さんが浮気してないかヤキモキしなくてもいいマイカー通勤パイロット。
「これが、現在の戦争だ-。」
兵隊だろうがテロリストだろうが一般人だろうが関係ない、どんどん戦争が身近になってきている。

・リーパー:UAV(無人航空機)。滞空時間最大28時間。運用高度7,600m。最大離陸重量4,760 kg 。遠隔操作は2名で行う。
・ヘルファイア:空対地ミサイル。主に対戦車ミサイル。レーザー誘導方式なので悪天候下で視界が悪い場合には適さない。
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