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ドローン・オブ・ウォーの9oo9leのレビュー・感想・評価

ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)
3.0
*ネタバレなし*
とにかく、現実とヴァーチャルの狭間で悶え苦しみ悩む兵士の生活を描いている。

アメリカ国内にいる「現実」と、モニター越しに見るドローンが攻撃する中東の国(劇中でも言及はされてなかったような)の「現実」。
その2つの世界が交錯する狭間で、正義とは?善悪とは?と悩み悶え苦しみ続ける主人公トミー。

さらにそこにPTSDに始まる家庭の問題が絡んできて、より一層厄介な展開に。
「ディア・ハンター」のような、狂気をはらんだ描写はないものの、閉鎖的空間で執り行われる「処刑」に近い一方的な攻撃。
ただ、アメリカにも善悪の大小が存在し、それはもちろん敵国にも存在している。
今までの戦争では見えなかったはずのそれを、ドローンの映像を介して目の当たりにしながらも、受け入れなければいけない過酷な環境。
近代化された戦争に対するアンチテーゼとも取れる不思議な、そして複雑な構造をした作品だった。

一足先に米iTunesレンタルにて鑑賞。
字幕なしだったので、軍の専門用語など知識不十分でお恥ずかしいですけども。

〜ここから明るい話題〜
トミーを演じるイーサン・ホークですが、円熟味を帯びたというよりかはどんどんケヴィン・ベーコン化が進んでいるような気がした。
それと髪型をクルーカットにしたせいでいつもより余計に柳沢慎吾そっくりで、どのシーンを観てても「悩める柳沢慎吾…」とか「怒れる柳沢慎吾…」とか脳内変換し始めてしまったのには参った。

あと、ゾーイ・クラヴィッツが出てて、なんかマッドマックスFRを思い出してしまった。
そして!ジャニュアリー・ジョーンズ!報われない妻役をやらせたらピカイチなのは、きっとドラマ「MAD MEN」のお陰(せい)だろうな〜と思った。

以上!
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