駅のホームで 最愛の
蒼汰にかすみ コクるとき
女子の本能 暴れ出で
こいつに処女を 奪わせる
年上モデルの 聖域に
かすみが徐々に 侵食し
おのれの野性 貫きて
ついでに膜も 貫いて
夜の電車で 帰りしに
蒼汰の肩に もたれしは
眠気のせいに なかりけり
すべては谷間 見せるため
階段落ちの 離れ技
不可抗力の 抱かれ芸
蒼汰の胸に 飛びこめば
蒼汰のアレも 羽ばたかん
花火をダシに 山田くん
ムードで押せども 鉄壁の
キスすら防ぐ 羅生門
入れてもいいけど キスはいや
ついに実った 略奪の
愛がモデルを 駆逐せり
ありさバイバイ 泣けれども
わたしはアレで 泣かせてね
すべての恋の ベクトルが
かすみと蒼汰に 向かえども
「純」という名が 隠れみの
寝とったかすみ 一人勝ち
男女六人 おのが恋
すべて届かず 空回り
この設定は 昔見た
「星の瞳の シルエット」
きゅんきゅんシーン 多けれど
あれよあれよと 進む尺
話のテンポ 速すぎて
総集編が 玉に傷
