母の死後、自分を大切にできなかった女性が、1600キロの旅を通して、人との触れ合いを通して、自分との対話を通して、自分の人生を取り戻すお話。
「いつから私はこんな女になってしまったの」という主人公の言葉が印象的だった。
好きな主人公ではなかったけれど、不遇の幼少期を送り、唯一の心の支えだった母親をも亡くしてしまう。全ては自己責任と言われればそれまでだけど、問題を抱えるに至った理由は必ずあるもの、だと私は思う。
それでも、自分の人生は自分の足で歩いていかなければならない。1600キロの道のりと同じように。
全てを受け入れた人は、きっと強い。
サイモン&ガーファンクルのコンドルがゆくが最高に良かったので3.8!
さて、私も旅にでよう。