きぬきぬ

幸せをつかむ歌のきぬきぬのレビュー・感想・評価

幸せをつかむ歌(2015年製作の映画)
3.4
かつてアルバムを1枚出したが売れず、生活の困窮してスーパーで働いているがミュージシャンでいることをやめないリッキー/リンダは、自分らしく生きる為に家族を捨てたことに負い目を感じてもいる。元夫は裕福で再婚し、息子二人(一人がセバスチャン・スタンだったけど、むちゃハンサムでニコニコしていて可愛い!(笑)と娘一人ともすっかり生活環境が異なってしまってる引け目もある。
離婚した娘(メリル・ストリープのリアル娘さんだそうでリンク感凄い(笑)の精神的危機に駆けつけ、家族が再会しても子どもたちは母親に冷ややかだが、ライブハウスの客を楽しませるミュージシャンとしての自分を知ってもらうことで解り合えれば良いなというアメリカンな物語。
元夫(ケヴィン・クラインやっぱり良いな)と娘との束の間の日々、リッキーの自由さに羽目を外して楽しむ姿が心地良い。母親だけど母親らしくない。
手放したものは大きいけれど、愛のある年齢を重ね孤独に苦労して来た女性だから、愛してくれる人もいるし、幸せになっても良いのでないか。

ライブハウスで演奏してるリッキー&ザ・フラッシュのバンドの面々に驚いた!ギターがリック・スプリングフィールド(変わらずハンサムだなあ)でベースが亡くなったリック・ローザス!キーボードがバニー・ウォーレル!でドラムがジョー・ビーテルって凄過ぎ!
そして様々なロックのカバー曲を歌うメリル・ストリープの歌が素晴らしい!これだけでも必見かも。
劇中、オリジナルとしての弾き語りもとても良かった。
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