ただのひと

幸せをつかむ歌のただのひとのネタバレレビュー・内容・結末

幸せをつかむ歌(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

何のひねりもない、王道中の王道ストーリー。素朴で、懐かしくて、心にじんわりくる映画だった。

夫に捨てられて自殺未遂に走った娘、ゲイの息子、仕事人だけど冷蔵庫にはコカインを持つ元夫、そして音楽の夢を追い掛けて家を出たリッキー。
はみ出し者ばかりの家族が、もう一度音楽で一つになる。
その音楽が、ロックってのがいい。

グレッグのリッキーへの告白の台詞が印象的だった。
家族に捨てられても、誰かの親でも、歳を取ってから音楽の夢を追い掛けて続けていても、人を愛する資格を誰も奪う事は出来ない。
ザ・フラッシュが歌うバーも、暖かくていい人ばかり。きっとリッキーの人柄がそうさせるんだろうな。

結婚式でのダンスシーンは最高。そのままエンドロールへ入るのが良かった。強いて言えば、そのまま70〜80年代ロックのまま終わってほしかったかな。

誰にでもオススメできる作品です。